トップページ > 坐骨神経痛を治療する > 理学療法で坐骨神経痛を治療する

西洋医学でも従来の薬一辺倒の治療が見直されています。
理学療法もそのひとつです。
理学療法は薬物療法や神経ブロックより副作用も少なく、安心して受けられる治療法です。

理学療法とは

理学療法とは、人間の体の機能の回復を目指して行なう治療法です。
運動療法・物理療法・動作訓練といった方法をとります。

理学療法のさまざまな手法

理学療法は主に3つの手法をとります。
一つ目は運動療法です。
運動療法とは、理学療法士が主導して関節の可動域を回復させていくことや麻痺から回復していく訓練、歩行の訓練など身体機能の回復を目指したリハビリテーションのことです。
こわばってすっかり動かなくなってしまった股関節などを、筋肉をほぐしつつ徐々に動くよう、また動く範囲が大きくなるよう治療していきます。
二つ目は物理療法です。
物理療法とは、患者の力ではなく外部からの作用によって機能の回復を図る方法です。
マッサージや牽引治療、電気療法、温熱療法、光線療法、などいろんな手法を扱います。
三つ目が動作訓練です。
坐骨神経痛がひどく長くなっていくと、椅子から立ち上がる、靴をはくといった普通の動作もままならなくなりますので、こうした動作を再び行なえるような訓練を施していきます。

理学療法が好まれる訳

理学療法が好まれるのには訳があります。
理学療法には副作用が少ないというメリットがあるのです。
薬でなかなか治らないとなると、薬の服用が長期にわたることになり、そのため副作用を心配する人も多いのです。
マッサージや温熱療法のような東洋医学の指圧や按摩のテイストを取り入れたものも多く、年配者になじみやすいともいえるでしょう。

理学療法のリスク

理学療法は副作用が少なく人気が高い、とはいうものの、まったくリスクがない訳ではありません。
すっかりこわばってしまった筋肉や関節の治療に当たる時には、動かし過ぎや負荷のかけ過ぎで筋肉や関節を痛めてしまわないよう注意する必要があるでしょう。

また、坐骨神経痛とともに心臓疾患や高血圧といった慢性疾患を患っている患者の場合は、その疾患からくる体への負担も考えて治療する必要があります。
逆にいえば、理学療法を受ける時にはそれ以外の病気や手術の経歴などをしっかり医師や理学療法士に話しておきましょう。

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